100年ほどにわたって人間の物理的利用のために痛めつけてきた一大河川の現状・変化を自然科学的に解剖することは意義があると感じます。住民との関わりの変遷の要素は今のところ漁協のみが代表していることになります。河川環境というテーマに絞った第一歩として評価できると思います。研究成果がある程度出たところで流域住民に広めるのでなく、住民による経験や裏づけや検証といった観点からの議論設定が必要だと考えます。
ダムの長短所をよく理解し、改善していく取り組みが行われてきています。みなさんの意見も大いに参考に、知恵をつかって解決していきたいと考えています。また、河川に関わりの深い方々の経験や検証も必要と考えています。
(電源開発株式会社・喜多村雄一)