天竜川について研究が進んでいて面白い内容でした。他の河川との比較で天竜川の漁獲の特徴が述べられたのは感心しました。
天竜川では漁協さんが精力的に調査を行っています。これは全国的に見ても希な例です。しかし、まだ天竜川で起きている現象を把握しつつあるという段階で、アユが減少した原因が特定できているわけではありません。
ただ、原因が完全に分かるまで待っていても事態は変わりませんので(場合によっては手遅れになりますので)、1.できることから対策を具体化する、2.仮説を立ててみて対策を試行し、アユの反応を見ながら調整する、といったことも重要だと考えています。
(たかはし河川生物調査事務所代表・高橋勇夫)