アユが元気に生息できる人工の川を造るのは不可能ですか? 女性に関心を抱いてもらえる(とくに若い女性)、また、子供たちの喜ぶ天竜川にしたいですね。でも現状の汚れた水を見ればがっかりしてしまいますね。天竜川上流域(長野県)の方々との交流も大切。下流の私たちより現状を訴え知ってもらうしかないと上流の方々から言われました。
「人工河川」には漁協でも関心を持っています。年間を通じて濁水が流れる期間が長い天竜川で、多くの水生生物を育むには障害が大きく、安定した環境としては人工河川が有効だと考えています。
富山県の黒部川には魚の生息場かつ漁場としての人工河川が、滋賀県(琵琶湖)の姉川・安曇川には親アユが産卵するための人工河川が整備されています。天竜川においても水産資源の保護・増殖のために人工河川整備が望まれるところですが、造成や水源の確保,許認可,維持管理など検討課題が多々あります。
実現の可否も含め、検証をひとつずつ重ねていきたいと思います。
(天竜川漁協・平野国行)