04. 河床材料・流量ハビタット調査

2014年11月22日(土)・24日(月・祝)晴れ 水の流量や水質、河床材料、ハビタットは相互に影響しあう関係性を持ち、生き物の棲息環境に大きな影響を及ぼしています。

河川のハビタット(生息場所)は生物の成育・繁殖に直結する環境要素です。ハビタットの変化は、河道地形+流量条件→河床材料の変化→ハビタットの生成・消失→生物相の変化のように複雑に連関しています。より良い河川環境(今回の場合はアユの産卵床)を創出するためには、好適なハビタット条件を形成するための土砂動態や流量変動を確保することが重要です。今回の実験の結果、堤防上流からの流入水が毎秒18.77㎥で、うち堤防横端からの流出が16.15㎥、堤防下側からの湧出が0.80㎥と確認できました(残り1.82㎥は浸透と推測)。流量のおおよそ5%が湧水となっており、下流に湧水ハビタットを形成する効果が期待されます。今後、形成された湧水ハビタットの存続時間などをモニタリングする必要があります。

置土直下にできた河床の柔らかい瀬の上流部で河床材料調査のサンプルを採取する。水が澄んでいることがよくわかる。