調査方法は、シノを一定荷重で河床に突き刺し、その貫入深を測る” シノ法”とと、2kgの錘を落下させた時の棒の貫入深を測定する“長谷川式貫入試験”を採用しました。シノでは各瀬(堤防の上瀬A、Bと下瀬1、2)の上流/中流/下流の3列・5カ所の計15カ所、長谷川式では各瀬の上流/中流/下流の3カ所でデータを採取。計測地点でのバラつきはあったものの、どちらの測定方法でも貫入深の数値は堤防の下瀬で明らかに大きくなる傾向がありました。貫入回数10回〜20回のレベルでは、総じて下瀬が上瀬を上回るデータが採取できたことから、堤防の下瀬1では、置き土の砂礫によって河床の軟らかい瀬が創出できることがわかりました。しかし,置き土の到達範囲は意外と短く、堤防の下瀬2まで届かないこともわかりました。
下瀬2には各所から集まった湧水によって清流の瀬が再現しました。