天竜川天然資源再生連絡会は、天竜川の環境改善を目的とした様々な調査を続けていますが、そのいずれも、「アユの遡上量回復のための河川環境造り」が大きなテーマになっています。今回の実験は、これまでの調査で得られたデータや発見に基づき、アユの産卵床として理想的と思われる環境を人工的に創出し、そこでの河床軟度/水質/河床材料などのデータを収集することを目的としました。
当初、アユの産卵期に間に合わせるように10月中旬までに置き土の施設工事を完了させる予定だったのですが、夏から続いた水位が高い状態がなかなか解消されず、工事が何度も延期され産卵期を逸したことが悔やまれます。
ちなみに置き土に使用したのは河床の砂礫はのべ2500㎥。これを8日間かけて造成し、長さ約120m・高さ約3mの堤防を築きました。