シルトや固着した付着藻類を一掃できるか?河床耕耘試験2018年8月6日から7日

アユの餌となる付着藻類を河床に定着させるために、それを妨げている河床の礫に付着しているシルトや老化した付着藻類、糸状藻類の剥離を目的とした実験の第二弾です。
試験前は河床の礫は茶褐色の付着藻類や緑色の糸状緑藻類で覆われていて(写真上右)、アユの餌となる付着藻類が定着できる環境ではありません。そこへ重機を入れ、洗浄区1では重機のキャタピラー走行の往復。洗浄区2ではブレードを用いて河床の礫を押し出す→引きならすを繰り返しました。
今回、洗浄区2では礫同士が互いに削りあうなどの効果もあって大きな大きな効果が得られ(写真右下参照)、小さな重機が入れる場所さえあれば、この方法が比較的簡単に河床環境を改善できる可能性があることがわかりました。今後は、アユの餌になる付着藻類の成育調査を行い評価していく予定です。

今回の試験は作業による河川への影響を考慮し、上流・下流に濁度計、データロガー(酸素濃度測定器)を配し河川への影響がないことを確認。下流側にはサーバーネットを設置して水生生物への影響も調査しながら行われました。